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南の島々は牧草豊富で牛の繁殖には最適の地です。
今回のお話は佐賀の玄海町から一気に沖縄の石垣島に飛びます。以前にもお話しましたが、中山牧場では理想の肉牛を追求するため、牛の肥育だけではなく、種付けから出産、子牛の保育までも自前でやりたいという思いがあります。そこで、5年前に繁殖専門の牧場を石垣島に開設しました。
ここは一年中暖かな気候で、母牛のエサとなる牧草が年5回も収穫でき(佐賀では年3回)、しかも家畜たちにとってもリラックスできる環境にあるために母牛の受胎率が高いからです。
石垣島に魅せられたのは先代の社長、うちの父です。
八重山諸島には牛の繁殖農家が多く、その中心である石垣島では毎月子牛のセリが行われています。先代の社長(うちの父親)も昔から買い付けに通っていたのですが、そのうちにすっかり島のとりこになってしまい、「老後は石垣島で」とまで言うほどに。そして第一線を退いた今、念願かなって年の半分は石垣島の牧場で過ごしています。私自身も牧場の仕事を始めて長いので、石垣島は第二のふるさとのようなもの。人も自然も大好きです。
島の人たちに支えられてスタッフ5人で頑張っています!
上の写真、サトウキビ畑にずらりと並ぶのはその石垣島にある中山牧場のスタッフです。右から優しい強面?の前浜さん、畜産農家の息子で牛大好きの新里君、そしてわが娘婿で地元八重山出身の仲底優、娘の悠、ご主人の転勤で東京からやって来た大津さんです。
この5人のスタッフで牧草刈り、母牛の種付け、子牛の保育などそれぞれ役割分担して270頭の母牛と生後8ヵ月までの子牛の面倒をみていますが、そんな彼らを見守り支えてくれているのが、地元JAの職員や同業者など仕事がらみで家族のようなおつきあいをさせていただいている島の人たち。本当にありがたいことです。
そして、石垣島で8カ月まですくすくと育った子牛たちは、佐賀の中山牧場へ移送され、立派な肉牛に肥育されることになります。 |
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