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口蹄疫について
皆様もご存じのように国際的にも恐れられている家畜の伝染病、口蹄疫発生確認から、 6 月20 日で2 カ月となりました。宮崎県では今なお緊迫した状態が続いています。 1頭感染牛がでたら被害を拡大させないために、農場内の家畜は全頭殺処分。今まで懸 命に育ててきた家の子達がいなくなる。その後5年はその農場感染区域では家畜を育てら れない。 毎日、新聞、TV、ブログ等を見聞きするたびに、同じ畜産農家として、この悪夢のよう な現実に心が痛みます。「感染を防ぐ為だから仕方がない」と割り切ろうとしても、自分達 が手塩にかけて育てている牛達の顔が浮かび、涙がこぼれます。当事者たちの気持ちを思 うと無念でなりません。 今もなお事態の終息に向けて闘い続けておられる宮崎県の方々に思いを馳せながら、自 分たちに今できることは、皆さまにおいしく食してもらえるように、牛達になお一層の愛 情を注いで育て、家畜たちの生命を生かしきること。ただそれしかありません。日本の畜 産業の守り、盛り立てていくために、同業者としてこれから何をなすべきかを考えつつ。 平成22 年6月 中山牧場 中山敬子 |